同じ日本という国ですが、なぜか関東と関西ではまるっきり違う文化が存在しますよね。
そんな中で、関東と関西でいなり寿司が違うとのことですが、何が違うのでしょうか?
ということで今回は、いなり寿司の関西・関東の違いを紹介したいと思います。
関東と関西のいなり寿司の違いは?
“関東”のいなり寿司とは?
関東地方、東北地方などの東日本でいなり寿司と言えば「俵形」が一般的です。
(画像引用元:https://cdn-ak.f.st-hatena.com)
油揚げを長方形に切って袋状にして甘辛く煮詰めたものに酢飯を詰めます。
屋台のいなり寿司を下直(値段の安い食べ物)として、町民や商人が好んでいる様子が江戸時代の書物に描かれています。
このことから五穀豊穣と商売繁盛を願って縁起のいい「俵」の形にしたとも言われています。
酢飯に胡麻が混ぜられる事もありますが、基本的には混ぜ物のない「銀シャリ」が詰められます。
“関西”のいなり寿司とは?
関西方面でいなり寿司と言えば「三角」が定番です。
(画像引用元:https://www.sirogohan.com)
京都の伏見稲荷がいなり寿司の発祥とも言われています。
伏見稲荷のある稲荷山を模している、狐の耳に似せているという説が有力です。
油揚げ自体を三角形に切って使います。
詰めるご飯も単なる酢飯ではなく、甘辛く煮付けた人参などの具材を混ぜたものが入ることが多いようです。
関東でいわゆる「五目いなり」と言われるいなり寿司が関西では「いなり寿司」となります。
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いなり寿司とは?
いなり寿司は袋状に開いた油揚げを甘辛く煮付けた所に酢飯を詰めた印籠寿司の一種です。
江戸時代末期の文献には、いなり寿司を販売する屋台の様子が描かれています。
豊作や商売繁盛の神様である稲荷神へ油揚げをお供えするのが通例で、その流れから油揚げを使ったいなり寿司に発展したとされています。
特に、稲荷神社の祭礼の初午では、広く庶民にも稲荷神社への参拝が許された事もあり、初午にはいなり寿司を食べるという習慣が定着したとされます。
地域によって油揚げの内側を表にする、油揚げの表面を炙るなどの特色があったり、飾りいなりやおこわを使います。
関東と関西のいなり寿司にかなりの違いあり!
お寿司の中でも私たちの生活に馴染み深いいなり寿司も関東・関西で全く違いました!
特に江戸時代までは交通も発達していなかったことから文化が地方によって大きく変わるのでしょうか。
そんな観点から食べ物を見ていくのも楽しいものですね。
せばな~