以前熊の塊肉(冷凍)をいただいたことがあります。
カツにすると美味しいよ、と言われたのですが、野生の肉で寄生虫などの危険性は無いのでしょうか?
ということで今回は、ジビエ肉に潜む寄生虫などの危険や対処方法について紹介します。
目次
ジビエ肉の寄生虫の危険性と対処法は?
ジビエ肉とは
ジビエ(gibier)とはフランス語で、狩猟で獲った野生の鳥獣で食べられる肉を意味します。
(画像引用元:http://cdn.bg-mania.jp)
鹿、ウサギ、イノシシや野鳥など、狩猟が盛んな欧米ではごちそうです。
獲れたての食材を適切に処理すれば、臭みもなくおいしい食材となります。
ジビエを扱っているお店と言えば高級店が多いですが、実は日本でも狩猟で獲ったジビエを扱うお店もあります。
ジビエ肉の寄生虫等の危険性
ジビエ肉を取り扱っているレストランなら安心できますが、自分で料理をしてみようと思う人は寄生虫などに気をつけましょう。
日本でよく手に入る鹿やイノシシの肉には、寄生虫がいる可能性が高いです。
新鮮だからといって、決して生で食べるようなことはしないでください。
野生の鹿やイノシシには、住肉胞子虫という寄生虫がほとんどの確率で寄生しています。
E型肝炎や腸管出血性大腸菌症になる可能性があるので、気をつけましょう。
自分でさばく人はほとんどいないと思いますが、内臓には寄生虫が潜んでいます。
くれぐれも素手で触らないようにし、内臓は食べないようにしましょう。
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ジビエ肉の対処法
消毒をする
野生の動物には食中毒を引き起こす原因菌やウイルス、寄生虫を持ったものがいます。
肉を切ったりさばいたりするときは、使ったまな板や包丁をしっかりと消毒しましょう。
肉を触った手で他の場所を触るのも嫌ですし、手袋をして処理するといいですね。
うっかり他の食材や調理器具に菌やウイルスが付着するのを防ぎましょう。
しっかりと火を通す
食中毒を引き起こす菌や寄生虫対策には、冷凍か加熱です。
食中毒菌や寄生虫は-20℃で48時間以上冷凍すると死滅します。
しかし家庭の冷凍庫ではかなりキビシイですよね。
そこで中までしっかりと火を通しましょう。
中心部までしっかりと火が通ることで、食中毒菌や寄生虫を死滅させることができます。
私は衣をつけてカツにして、しっかりと火を加えました。
スライスできるのなら、鍋もいいですね。
ジビエ肉の寄生虫の危険性を知り、しっかり対処で美味しく食べよう!
ジビエ肉というと、外国からきたお洒落なお肉料理、という雰囲気がしますよね。
しかし日本でも、牡丹鍋(イノシシ肉)や桜鍋(馬肉)、ジンギスカン(羊肉)が食べられています。
名物となっている地方もあるので、昔から日本でも食べられていたのです。
適切に処理したジビエ肉を適切に調理すれば美味しい食材です。
ジビエ肉だから危険ではありません。
せっかくの天然素材を安全にいただきましょう。
せばな~