「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」(山口素堂作)
初夏によく聞く俳句ですね。
旬の走りの食材を食べるのが粋とされた江戸時代から、日本人は初鰹が大好きです。
回遊魚である鰹は、春になると日本列島を北上し、秋になると南下を始めます。
そんな初鰹と戻り鰹の年2回旬を迎える、かつおの違いや栄養、気になるお味の違いについて紹介します。
目次
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戻り鰹と初鰹の違いは?味や栄養は?時期や脂がのって美味しいのは?
初鰹とは
新年を迎えて初めてとれたかつおを初鰹、または上り鰹といいます。
九州から順に旬を迎えます。
九州は2~4月頃、四国から関東で4~6月頃、北海道付近では7~9月に初鰹がやってきます。
あっさりとした味で、脂肪分が少ないのが特徴です。
戻り鰹とは
7~9月頃に北海道まで行った鰹は、産卵のために南下を始めます。
この鰹を戻り鰹と言います。
北上しながらエサをたくさん食べているので、脂肪がのって、濃厚な味になっています。
腹の方に脂肪が蓄えられるので、濃厚な味が好きな人は背側よりも腹側が合いますね。
脂肪を多く含むと言っても魚の脂肪なので、体にもいい食材です。
栄養や味の違いは?
初鰹はたたきにして食べるのがおススメです。
(画像引用元:http://www.aiosl.jp)
たたきには、ネギやショウガなどの薬味がつきますね。
これは鰹独特の臭みを消すためです。
戻り鰹は刺身がおススメですが、こちらも臭みを消すために、わさびを添えましょう。
鰹のような回遊魚は泳ぎ続けるために酸素を大量に運ぶ必要があります。
血液中にミオグロビンという物質が多くあり、独特の臭いがあるのはそのためです。
良質な脂を薬味と一緒にいただくことで、さらに血行が良くなります。
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カロリーにも違いが?
脂肪のノリが違うということは、カロリーも違ってきます。
(画像引用元:https://images-na.ssl-images-amazon.com)
初鰹は100g当たり約114kcalですが、戻り鰹は約165kcalです。
しかし鰹の脂は体にいい脂です。
さほどカロリーを気にしなくてもいいですよ。
戻り鰹にはEPAやDHAが多く含まれています。
人の体内では作れないn-3系脂肪酸なので、積極的に取りましょう。
コレステロールや血栓を予防する効果があります。
美容や健康にもいい脂なので、女性にもおススメです。
良質の脂を取り入れるためには、お刺身やたたきがいいですね。
血合いの部分には、ビタミンB12や鉄分、タウリンなどが豊富です。
貧血気味の人にはぜひ取ってほしい魚です。
戻り鰹と初鰹の味や栄養の違いからどっちを食べる?時期を見て美味しく料理!
初鰹が重宝されたのには、もう一つ理由があります。
旬の走りの食べ物を食べると、寿命が延びると言われて非常に縁起がいいとされています。
初物を食べると75日寿命が延びる、そうですよ。
そうはいっても旬の走りはまだまだお値段が高いもの。
寿命を伸ばすか、もう少し待つか。
我が家の息子たちは意外とたたきが好きなので、お値段が落ちつくまで待とうかな。
薬味たっぷりのかつおのたたきで、夏を乗り切る体を作りましょう。
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せばな~