先日祖母と外食で鰻屋さんに行ったら全く手をつけてもらえませんでした。
後から母に聞いたら祖母は丑年だからうなぎを食べてはいけないと…
そんな話初めて聞きました!
他にも寅年が食べられないとのことですが、なぜ丑年と寅年はうなぎを食べられないのでしょうか?
ということで今回は、丑年と寅年はうなぎを食べられない理由を調査したいと思います。
目次
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丑年と寅年はうなぎを食べられない理由は?
そもそも干支とは
中国をはじめ漢字文化では、年月日や時間、方角や角度などを表すのに十干(甲・乙・柄・丁など)と十二支(子・丑・寅・卯など)を組み合わせた干支(かんし)を使用していました。
おじいちゃん、おばあちゃんの世代で「甲寅(きのえとら)」とか「丙午(ひのえう)」などと表すのを聞いたことがある方もいるでしょう。
紀元前17世紀頃の中国では既に使われていたと言われています。
丑年にうなぎが食べれない理由?
丑年にうなぎが食べれないのは、丑年の神様の使いがうなぎだからです。
(画像引用元:http://cdn.slism.jp)
実は十二支にはそれぞれ「守護本尊」という神様がいます。
守護本尊はその年に生まれた人を一生見守ってくれると言われています。
それぞれの守護本尊に合わせた真言を唱えたり、所縁のあるものをお守りにしたりするとご利益があります。
丑年の守護本尊は「虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)」で、知恵と福徳の神様です。
守護本尊にはそれぞれに使いや化身になる動物(神使)がおり、丑年の守護本尊「虚空蔵菩薩」の使いは「うなぎ」です。
そのため、丑年の生まれの人が守護神である虚空蔵菩薩の神使いを食べるなんて言語道断!というのが祖母の考えだったのです。
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寅年も食べれない理由?
実は寅年も丑年と同じ守護神が「虚空蔵菩薩」なので、神様の使いがうなぎということで食べれないと言われています。
十二支それぞれの守護本尊は以下となっております。
- 子→千手観音菩薩
- 丑・寅→虚空蔵菩薩
- 卯→文珠菩薩
- 辰・巳→普賢菩薩
- 午→勢至菩薩
- 未・申→大日如来
- 酉→不動明王
- 戌・亥→阿弥陀如来
(画像引用元:http://www.dreamtrybe.com)
これを見ると守護本尊が虚空蔵菩薩なのは丑だけでなく寅も同じ。
つまり寅年の人もうなぎを食べてはいけない、ということになりますね。
丑年と寅年はうなぎを食べられない理由は神様の使いだけど食べたい!
私の祖母のように頑なにうなぎを食べないというのも信仰の一つの形です。
でもいくら自分が丑年、寅年生まれだったとしてもうなぎが大好きなんだからうなぎを食べられない人生なんて嫌だ!と思う方もいるかと思います。
そこはあくまでも信仰の表現方法の一つ。
他の方法でしっかり虚空蔵菩薩やその使いとしてのうなぎへ、感謝の意を表すことでいいのではないか、という考え方もあります。
上手に折り合いをつけながら付き合っていくようにできるといいですね。
せばな~